2012年9月29日土曜日

組紐体験

道明ってあの帯締めで有名な!?
わ~、どんな組紐ができるか楽しみです。


今回体験したのは、正倉院に収蔵
されている組紐を復元した「奈良組」。

作業台

端正な佇まいの組紐台。

美しい佐野先生が手ずから染めて
くださった絹糸はシックでとても艶やかだ。

佐野先生

ご指導下さる佐野先生

はじめは慎重に動かしていた手が、30分もすると、
カランコロンと気持のよい糸巻きの音をさせはじめる。

practice

丁寧にご指導いただきました。


一心に組みあげた紐は思った以上に素敵な
ストラップになって定期券と通勤バックを繋いでいる。

完成品

完成した作品。

毎朝しなやかな紐にふれるたびに
天平時代の優美な雰囲気を味わっている。

参加者の皆さん

楽しい一日でした。



(参加者)

2012年4月22日日曜日

不審菴見学

4月22日(日)京都駅に集合した20名の参加者は、
利休居士墓参の為、大徳寺へ向かいました。 

小雨の降る中、聚光院へ着くと、それぞれの思いを胸に
墓前にて手を合わせました。その後、参加者全員揃ってお家元へ。 

正門にて。

表千家の御門へ到着すると、お迎えいただいたお玄関の方のご案内
にて、この日は雨の為に露地は通らず、内玄関より中へあがらせて
いただきました。 建物の中を抜け、御祖堂に着くと10名ずつに
分かれ詳しい説明を伺い、利休像を参拝いたしました。

その間、もう10名は御祖堂に隣接する総水屋や反古張りのお席を
じっくり拝見させていただくことができました。 反古張りのお席では
2,3名ずつ実際に座らせていただくことができ、お写真だけでは感じ
取ることのできない、一畳台目の不思議と落ち着く空間を味わう
ことができました。


また、室内より拝見するお庭は苔が雨をたっぷり含み、ほのかな
光を受けて青々と輝きながら、幽玄な世界を造り出していました。

苔。



続いて、残月亭、七畳敷、無一物、不審菴とそれぞれご案内
いただきました。塵ひとつなく掃き清められたお部屋にて貴重な
お話を拝聴し、身も心も清められた一日となりました。 一時間ほど
のお時間でしたが、これほどじっくりとお家元を拝見させていただ
ける機会は少ないのではないでしょうか。

また機会がありましたら、参加させていただけたらと思います。

ありがとうございました。

櫻。


(参加者) 

2012年2月19日日曜日

鎌倉彫体験

2012年2月19(日)鎌倉へ鎌倉彫体験に行って参りました。
鎌倉彫の三橋鎌幽先生にご指導頂きました。





鎌倉彫とは、彫刻刀で彫り漆が塗ってあり、塗りが主ではなく彫りが
主体であるもの。 起源は、中国から渡来の堆朱などの影響をうけ
鎌倉仏師が仏具を作り始めたのが発祥とされているそうです。


予め先生の方で下絵と難しい箇所を彫ってくださっており、小刀で
下絵の線に深さと幅を持たせ、平刀で平面全体を削りました。

「最初の15分で挫折する方もいらっしゃるかもしれません。
けれど肩の力を抜いて頑張ってください」とのお言葉が
先生からあり、体験がはじまりました。

     

実際は小刀での慣れない作業に肩や腕・指に力が入り思うように
彫れませんでしたけれど、平刀に移って鎌倉彫の平らな所によく
見られるおうとつ凹凸の景色を彫る頃にはようやく肩の力も抜けて
楽しく彫る事が出来ました。




作業の合間には先生自らのお点前で美味しいお茶を頂戴致しました。

鎌倉彫という普段経験出来ない体験とお茶まで頂戴して至福の時を
過ごさせて頂き、また鎌倉から江ノ電に乗ってちょっとした小旅行
気分で楽しく有意義な一日となりました。



また漆を塗っていただき出来上がりを楽しみにお待ちしております。
 先生、ご指導ありがとうございました。

<参加者>