2009年4月11日土曜日

藍形染体験会を開催しました


町の桜が終わりかけたこの頃、君津の松原伸生先生の工房は春爛漫。
桜は満開、鶯が歌い、若葉がキラキラ光ってまぶしいくらいです。
 
一人参加の私は少し緊張しながらも、どんなものが出来るかとワクワクしていました。
というのは、以前参加された方の作品があまりに綺麗だったものですから。

 静かな工房が笑い声やおしゃべりでにぎやかに満たされ、
いよいよ作業が始まりました。

松原先生がこれからの工程を説明しながら型にのせる糊を手際よく
つくっていきます。 藍に染まった先生の分厚い手がとても印象的でした。

第一線で活躍される工芸家の技や人柄に身近に
ふれる事が出来るのは、青年部ならではの体験ですね。





 俄然熱を帯びるのは型紙選びです。
配置や組み合わせによって印象が全く違うからです。

 
難しいところは先生の手を借り、ずれそうになる型紙を
他の人に押えてもらって作業をすすめました。
長い板の間を皆が好き勝手に行き来する自由な雰囲気がとても心地よかったです。

 



 糊が乾いた手ぬぐいを藍甕にそっと沈める時ばかりは
シンとして手元を見つめていました。

甕から上げた布がくすんだ緑色から徐々に藍色になっていく様は
なんともいえない感動です。

 水で糊を洗い流したら固定液、色止め液に浸し、天日に干します。
そよ風にゆれる作品を見るとうれしくてうれしくて・・・。


乾きあがった手ぬぐいは鮮やかな深い藍に変わりました。

 体験したのはほんの一部の工程ですが、一つの作品が仕上がるのに
多くの緻密な作業がある事を知り、藍染めがとても大切でいとおしいものに感じました。

(参加者談)





2009年2月21日土曜日

蒔絵体験会を開催しました


2月21日(土) 心待ちにしていた蒔絵教室。


きちんと完成出来るか不安でしたが川瀬表完先生のご指導の下
今回は漆にかぶれないようにカシュー漆で思い思いの絵を描いていきました。

     


一人ずつ順番に金・銀の粉を表完先生に蒔いて頂くと「ステキ!」
「すごーい!!」と感嘆の声があちらこちらから聞こえて来るほど
金・銀の『力』は凄いものでした。

    

色絵を付け仕上げをし約二時間半の短い時間でしたが楽しく
和やかに、作品も無事完成致しました。

このような体験の積み重ねが私達お茶の道を志す者にとって
大きな糧になると思います。

役員の皆様の細やかなご配慮に感謝申し上げつつ娘と共に
精進して参りたいという思いで帰路につきました。

(参加者談)

参加者の方々の力作をご紹介します。


2008年10月19日日曜日

懐石料理教室《煮物椀》を開催しました


10月19日(日)、千葉市生涯学習センターにおいて、
市川市の懐石料理竹亭より先生をお迎えして、
懐石料理教室《煮物椀》が行われました。

 

献立及び一品一品の手順の説明を伺ってから実際に鳥丸の
調理と米のお湯炊き、その他の献立の仕上げをしました。
味を覚えなさいの言葉の通り、鳥丸などは昆布の出汁や鰹の
合せ出汁、調味料を加えた後などその度毎に味見をしました。


   
 

 

 



盛付も指導して頂き、出来上がった煮物椀は味もさることながら
見た目も美しく感動を覚えました。
 



そんな中、先生がお客様本位に考えを改め、味見をすることで相手と自分の
おいしい味を探しなさい、とおっしゃっていたのが印象的でした。単に技術
だけでなく心の持ちようまでお話を伺えてとても有意義な一時でした。

(参加者談)